2012年1月31日火曜日

(続)モバイルアプリ開発、何使う?

前回のエントリでモバイルアプリ開発に何を使うか書いたばかりだが、非常に参考になるブログがあったので、紹介。

どうしてTitanium Mobileなの?


て、3日前に書かれた記事ですね。
みんな同じような悩みを抱えつつ、自分なりの答えを探しているんですね~。

ぼかぁ、どれもこれもまだ触ってないので、オモテから見える部分でしか評価できないんで非常に参考になりました。

モバイルアプリ開発、何使う?

PCクライアント版PushIt!も完成してないのになんだが、モバイルアプリ(正確にはスマホ向けというべきか)にも手を出したい今日この頃。

さて、モバイルアプリと言えば、昨今はいろいろと作り方があるので、最初を間違えると後で不良債権を抱えてしまうことになり、選び方に慎重になってしまう。

ちょっと比較をしてみた。ターゲットはiOSとAndroidだ。


  • 1. ネイティブアプリ
    言わずと知れたObjective-C(iOS)とJava(Android)である。実行速度と「オワコン」にならなさ加減では間違いない選択。しかし、なるべく手間をかけずに両方対応したいならまず外すべき選択肢。Push It!のようなツール系アプリなら実行速度をあまり気にしないので忘れても結構。

  • 2. Unity
    Mono(Windowsの.NETフレームワークのオープンソース版)を使った開発・実行環境。事前にネイティブコンパイルするので、実行速度はネイティブ並み(Javascriptでも開発できるらしいが、それもコンパイルするのかは不明)を確保しつつ、サポートプラットフォームが半端無い。ネイティブ形式にパッケージングされるのでアプリストアで売れる
    基本、ゲーム向けのフレームワークなので、ライトな用途には重量級すぎるかも?使ってみないとなんとも言えないが。移植性はわからん。

  • 3. HTML+CSS+Javascript
    言わずと知れた。アプリっぽくするにはjQuery Mobileなんかを使いつつ、キャッシュやローカルストレージを駆使してローカルでも動くようにしないとね。
    実行速度的にはまあそれなり。ツール用途で、かつデバイスの機能をフル活用しなくていいならありな選択肢。デバイス特化な機能を使わないなら移植性も高い。
    iOS向けにAppStoreで売って小遣い稼ぎしたいならなし

  • 4. PhoneGap
    基本的に3と同じだが、ネイティブ形式にパッケージングされるのでアプリストアで売れる
    デバイス機能へのブリッジもある程度用意されているので、そこそこ凝ったアプリもイケる。

  • 5. Titanium Mobile
    1と同じことを言語にJavascriptを使う、といったら良いだろうか。同じくJavascriptを使う3,4との違いはViewの部分(つまり見た目)もJavascriptで構築するところ。
    当然、ネイティブ形式にパッケージングされるのでアプリストアで売れる
    Javascriptがネイティブコードにコンパイルされるなんて情報もあるが定かではないので、実行速度は不明。
    移植性に関しても良く分からないが、ViewとI/Oをうまく切り出せれば大部分は流用できるだろう。
    どんだけ流行るか不明。

  • 6. Adobe AIR (for Mobile)
    AIRランタイムを使ったアプリをネイティブ形式にパッケージングするもの。
    思想的には2や5に近い。Flash(Flex)開発者にとっては取っ付きやすいが、そのFlashがモバイル向けから手を引いたので、衰退の予感。HTML+Javascriptでも開発できるけど、その場合は3,4でもいいわけだし。
    PCとのマルチデバイス展開もやりやすいといえばそうだが、PC向けとは(ある程度コードは共有できるけど)別物だと思った方が良い。

個人的には、実行速度的にはどれでも満足できる用途なので良しとして、1はマルチデバイス展開の点でナシ、2は重量級すぎてナシ、6はオワコンの予感でナシ、3やるくらいなら4の方が楽できる(し売れる。実際売れるかどうかは別だが)のでナシということで、残るは4,5になる。

で実際5ってどうなんですかねえ。開発者ついてるんですかねえ。
4は時々ニュースになるし、PhoneGapそのものの魅力ではないけど、UI周りではjQuery Mobileが巨大なコミュニティを持っているおかげで凝ったViewも作りやすそうなので、今後も有望なんじゃないかと思うんだけど、どうかな。

2012年1月28日土曜日

Aptana Studio with Pleiades on MacOSX

Push It!のサーバ側は、俗にいうGAE/Pであり、つまりPythonなのである。
で、Pythonの開発環境として有名なものにはPyDev(Eclipseのプラグイン)というものがある。
PyDevはもちろんただで使えるのだが、基本、Aptanaという会社が作っていて(多分)、AptanaはEclipseベースの開発環境であるAptana Studio(これもただ)を配布しており、当然その中にはPyDevも入っている(だけでなくスクリプト系Web開発環境のほぼすべてが揃っていると言っても過言ではないくらいてんこ盛りである)。

さて、そのAptana Studio、Eclipseベースなので当然Javaであり、当然Macでも動く。
Mac用インストーラも配布されているので楽チンなのだが、残念ながら日本語化されていない。

Eclipseを日本語化するには有志の皆さんが作っているPleiadesというプラグインがあり、(Windows版なら)Eclipse込みのパッケージも配布されている、が、前述の通り自分は
「Macに」
「Aptana Studioを」
入れたのであり、Eclipseは既に存在しているところにPleiadesを入れたいのだ、わたしゃ。

Pleiadesは単なるプラグインではなく、ものすごく乱暴に言うと、
「Eclipseのテキスト表示をインターセプトして、その場で翻訳して日本語で表示しちまうぞ、こら!」
という仕組みであるらしく、plugins & featuresフォルダにファイルを突っ込むだけでは足りず、インターセプトするために起動オプションに仕込みが必要になる。

で、前置きが長くなったが、起動オプションなんである。
Pleiadesの配布パッケージには優しい(易しくはない・・・)READMEがついているんだけど、Eclipseの起動オプション設定として、世界で70億人くらいが使っているであろうeclipse.iniがAptana Studioには、ない!

どーすりゃいいんすか〜、まあ、メニュー等が日本語でなくてもソースに日本語が使えないわけではないのだし、なんとかなるけど・・・と思いながらも諦めきれず探していたら、ありました。別の名前で。

その者の名は、

/Applications/Aptana Studio 3/AptanaStudio3.app/Contents/MacOS/AptanaStudio3.ini

である。

第一のトラップは「AptanaStudio3.app」であり、MacのFinderでは通常「.appなフォルダ」は実行ファイルに見える。が、実体は特殊なフォルダなのであり、それに気がつかなかったというか、知ってたけどその中まで探さなかったこと。

第二のトラップはeclipse.iniではなく、AptanaStudio3.iniであること。まあ、こちらは第一のトラップがわかれば容易くわかる、のだが、それに気がつかない間、「.appフォルダ」を特別扱いしないツールであるコンソールから、一生懸命

find "/Applications/Aptana Studio 3" -name eclipse.ini

しても見つからなかったのでプチトラップである。
恐るべしMac、そしてAptana Studio・・・の巻。

2012年1月18日水曜日

FlashDevelop4系正式リリース

今か今かと待ちわびたFlashDevelopの4がいつの間にか(クリスマスのちょい前)リリースされていたらしい。(待ちわびてる割に見逃すってどういうこと・・・)

べらぼうに増えた機能(しかし配布サイズはたったの16MBだ!)を使う日は当分先なんだろうな・・・。

目先の嬉しさといえば、標準で組み込まれるAIR/FLEX SDKのバージョンが最新化されたことだろうか。

FlashDevelop3でもSDKだけAdobeから落としてきて差し替えることもできるこのあたりにお世話になりました)のだが、しかし、
難易度が超絶高い!
というのは言い過ぎにしろ、標準で入ってくれているのは非常にありがたい。

新機能としては、AndroidSDKが不要な、(AIRによる)Androidアプリ開発ができるとかあるみたい。素敵すぎてヨダレが出そう。

Eclipseもいいけど、Flex/ActionScript/AIRの開発は絶対こちら!おすすめ!本も買って読むべし!でもやっぱりFlashBuilder(Eclipseベースだったりする)欲しい!